DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記4


【平等】
Lanilor通りの廃劇場に入ると中は幽霊たちのたまり場となっていた。彼らは元役者の幽霊でこの劇場で死んだ後も生前に披露した演目の練習を日々続けている。今回の依頼主であるAlfredという名前の幽霊は生前はこの劇団のディレクターだったのだが今はある悩みを抱えているという。

その悩みとは、ずばり観客が来ないこと!

そりゃそうだよ!むしろ何で廃劇場で幽霊のする演劇に客が来ると思ってるんだよ!と突っ込みたい気持ちをグッと抑えてまずは彼の悩み相談に乗る。出演者の二人の幽霊たちがリハーサルを演じているChambers of Bloodという演目のワンシーンがAlfredは満足できていない。彼に満足してもらうため、まずは私自身もこのChambers of Bloodの脚本の資料を探すため劇場の裏手の倉庫に行って台本を探してくることとなった。

倉庫は仕掛けがあったがあっさり見破ることができ、すぐにChambers of Bloodの台本の原本を手に入れて一読する。ふむ、あらすじは分かった。さてこれを演じればいいんだな、と思ったがこのクエストはそこから先が進まない。劇場内の話のできる幽霊とはみんな会話してみて、街の中の幽霊に強そうな人にも話を聞いてみるが誰も反応してくれない。クエストログを読んでもなぜ進まないのかよく分からない。

全然ヒントがないのでついにネットで調べてみたらすぐに答えが分かった。

これ女の役所だから男キャラだと進行しないらしい。

こんなの分かるわけねーよ。
妙なところで細かいゲームだな。地面にソーセージ落ちてても誰も気に留めないのによ。


仕方ないから女に性転換してきました。

キャラクリ真面目にするつもりなんてないから全部初期値のまま。また男に戻せとか言われたら面倒くさいしな。私はロールプレイングゲームでもキャラクリエイトにまったく頓着しない男なのだ。


女になってAlfredに話しかけると私が参加するリハーサルが開始される。とりあえずクエストが進みだしたので首尾は上々だが性転換したことについて全くノーリアクションなのが悲しい。ただ先ほど中身を確認したChambers of Bloodの脚本に沿って三択が提示され正しい選択を一つ選び取るミニゲームが始まる。ちなみにChambers of Bloodがどんなあらすじの話なのかはよく分からない。台本のアイテムが見せてくれるのはワンシーンの台詞だけなのだ。ただタイトルからして碌でもないお話なのは想像に容易い。


順調にリハが進むことにAlfredはさっきから大喜び。ところがさっきから三択だったゲームに四択目が現れる。多分正解は3.なんだけど何なんだろう4.の択は。まるで呪文みたいだ。ちょっと気になったのでポチっと選んでみた。


私が読み上げた言葉に反応してその場に召喚される謎のデーモンLv38。突然の悪魔召喚に混乱する幽霊たち。事情は分からんけど殺せばいいでしょ!なノリの私で舞台の上はカオスな状況に陥る。


とりあえず悪魔は死ねという理不尽な理由でAstarothというデーモンを殺しに掛かっていると背中から私の攻撃する輩が現れる。どこのどいつだと思ったらAlfred含めた出演者の幽霊たちが全員敵に回って攻撃してきていた。どうやら演劇を台無しにした私にみなさま大層ご立腹の様子。

よろしい
この場この時こそChambers of Blood(鮮血の審議室)だ

私は男女平等でLGBTQにも平等で幽霊にだって平等だ。みな等しく死んでしまえ。


全ての惨劇が終わったあと開いた最奥のバリアの先にいた最後の幽霊に話しかけると、彼女が先ほど私が演じた登場人物を演じる予定だったMaraという人だった。
私の演技どうだった?と尋ねたところ惨劇まで含めてパーフェクトという寸評を頂いた。

うん、私こういうのだけは得意なんだ。